諸橋轍次「大漢和辞典(修訂版)」をお売り頂きました。
通称「諸星大漢和」の新しい版です。
大漢和辞典といえばよく見るのは下の画像の版です。
初版というか縮刷版というか。要は古いほうですね(^_^;)。
ご依頼のお電話では「大漢和辞典があります」とお聞きしており、どちらの版ですかと尋ねると、「どちらの版かはわからないが図書館でよく見る」とおっしゃいました。
欠けている巻はありますかとお聞きすると、「欠けはないと思う」とおっしゃいます。
13冊ですかとお聞きすると、「確かそのくらいの冊数だった」とおっしゃいます。
うーん、新版(全15巻)だろうか古いほう(全13巻)だろうかと思いながら「新版と古い版では買取額が10倍以上違うんですよ」と申し上げると、「細かいことはいいから」とおっしゃいました。
うーん、細かいことかな?と思いながらも実物を見ると新版でした。ですがこれはあまりないケースだと思います。
私の直感で申し訳ありませんが、買取で出現する(?)大漢和辞典は5:1くらいの割合で古い版が多く、新版はほとんど見ないです。
古い版は新版よりも発行部数が多い、新版は手元に残して古い版を処分する等、古い版に出くわすのにはいくつか理由が考えられますが、定かではありません。
そしてそれを裏付けるかのように新版は希少性もあり、当店の査定では旧版とは10倍以上の違いがあります。
旧版は古本屋によっては値段の付かないところもあるくらいで、旧版は中古市場ではだぶつき気味なのかもしれません(ただ、売れないわけではないと私は思っています)。
往々にしてほとんどの全集(というかほとんどの書物と言ってもいいです)は旧版よりも新版のほうが高い傾向があります。
また、この度お売り頂いたものは全15巻のうち「補巻」の1冊が欠けていますが、その点のみ若干のマイナスとなりました。
全集によっては補巻や別冊が無いだけで値段のつかないものなどもありますので、お気軽にお問合せください。
この度は本をお売り頂き、ありがとうございました!