「身体はトラウマを記憶する」他をお売りいただきました。
色々な本をお売りいただきました。
「FACTFULNESS」や外山恒一の本とか、面白そうな本がたくさんありましたが、何気なく「身体はトラウマを記憶する」を手に取ってペラペラと読み始めてしまいました。
内容は、精神科医の著者が患者のトラウマ治療と向き合うノンフィクションです。
馬の世話をしていて再生した女性の話や、演劇やスポーツ、音楽などを学校教育から失くしてはいけないことを語る箇所や、ヨガやダンスなどで交感神経と副交感神経の調整をはかったり等、興味深いエピソードが多くありました。
私も日曜日になると娘と一緒にプリキュアのエンディングを踊っていますが、普段踊ることがない私には新鮮で、踊った後には体中からエネルギーが満ち溢れてくるような感じがしています。
こういったダンスはこれといったトラウマ経験がない私にも現実を取り戻す行為なのかもしれません。
また、著者とアントニオ・ダマシオやジュディス・ハーマンのような著名人との交流が出てきたりして少し興奮しながら読みました。
読後は、精神は一筋縄ではいかないなぁ、というありきたりな感想だけをもっただけでしたが、もしかしたら人間というのは良いものも悪いものも含めて小トラウマのようなものの集積なのかもしれません(トラウマという言葉をこんなふうに使うのは良くないのかもしれませんが)。
そう考えると誰しもトラウマがあり、もしかしたらささいなことでも日常生活に影響を及ぼしているものがあるのかもしれません。
本書にもある通り、「人間は遺伝子よりも郵便番号(環境)の影響が大きい」ということなので、とにかく子供たちにはできるだけ優しく接しようと強く胸に刻みました。